最終講義

学部時代の恩師である吉田先生の最終講義があり,出席してきました.講義には遅刻してしまったため,後半しか参加することができませんでしたが,それでも10数年前に受講した先生の講義を思い出しました.
吉田先生は38年間も埼玉大学に勤務していたとのことです.私が今から定年まで今の勤務校に居たとしても33年間です.そう思うと,人生の大半を埼玉大学で過ごしたのは勿論ですが,それにより色々な思い出も詰まっているのだろうなぁと思いました.
最終講義やパーティーには卒業生が大勢集まるので,ちょっとした同窓会のようになります.ふと,自分の最終講義のことまで考えてしまいました.果たしてこんなに大勢の卒業生が集まるのだろうか? やはり,学生は大事にしないといけないなぁ... 
国立大学は人事が流動的だからだろうか?それとも卒業生がそこへ帰ってきて就職する確立が低いからだろうか? 母校のスタッフには知らない顔が結構みられる.気づけば,私が在学していた時に居た先生の多くが退職して,すでに新しい先生が3名もいる.(しかも,1名は私と同じ年だ.)
私立大学の卒業生の多くは帰属意識が高かったり,卒業した大学にアイデンティティを持つ人が多い気がするのだが,それって自分の知っている教員が在籍しているからということもあると思う.しかし,国立大学の場合には,卒業した大学に数十年後に帰ってきても,既に知らない人ばかりになっているのだ.そうすると,色々なものが違ってきていて,情報も流れてこなくなって,母校とか帰属とか,そういうことを感じなくなるのだろう.まっ,そういう意識が大事だといっているのではないのだけれど,だからこそ,箱根駅伝をはじめとする大学スポーツにおいて,その時の勤務校を心から応援するのだろう.(もちろん,母校がでていないこともあるが.)