早大スポーツ科学研究センター設立シンポジウム

早稲田大学スポーツ科学学術院が主催したスポーツ科学研究センター設立シンポジウムに行ってきた.やはり研究所を作ったら外部に向けてこのようなイベントを開催すべきだな.ところで早稲田大学には院生を含めて,アクティビティと能力の高い若者が終結しているのを実感した.
大学の場合は通常の研究機関とは違い,研究員を多くあつめることができないこともあり,各研究室の活動は院生や助手に支えられているといっても過言ではない.つまり,研究活動の主体となるべく院生や助手に雑用させるのではなくて研究をさせる,それが研究室の成果に繋がるわけだ.但し,誤解してもらいたくないのは,ここでいう雑用とは,研究に関係無い仕事や大学の運営上の仕事のことである.研究室のアクティビティを高めるためには,それなりにやらねばならないこともある.そして研究室という組織である以上,学生といえど役割が発生する.これを全く行わない研究室は崩壊の道を辿るであろう.そして後輩の教育は先輩が行う,これは一見,本来は教員の仕事だろうと思う人も居るかもしれないし,それは否定しない.しかし,大人数であればあるほど,全員を教員が見ていれば,一人あたりの指導は薄いものになり,結局,教員の意図する組織や学生は育たないものだ.であれば,特に上級生を教育し,上級生は教員からの教えを下に伝える,それにより,研究室は全体的に成長していくに違いないのだ.そういう意味では私の勤務校はマダマダだなと思うし,私の世代では,自分自身もマダマダ業績を残しながらも,下の世代を教育しなくてはならないわけだ.