また買ったんですか?

私に対して「また買ったんですか?」と言ってくる奴がよくいる.というか特定の何人かなのだが,この言葉は非常にムカつく言葉だ.確かに,公私にわたり,よく買い物をするのだが,仕事で(つまり研究や教育で)買い物をする場合には必要であったり,自分の達成したいことについて常にアンテナを張っているからこそ「また」買うことになっているのだ.
ということでまた買ったのは「Adobe Premiere Pro CS3」.私と同業者だったら何に使うか,何故かったのかは分かると思うのだが,一応紹介しよう..このソフトは動画を編集したり,動画のフォーマットを変換するソフト.このソフトを購入した理由は,これまで使っていたバージョンがHD,つまりハイビジョン映像に対応していなかったのだが,このバージョンであれば対応しておりPCへと取り込める(らしい)という情報を得たこと,そして学生から,撮影時に露光などの設定に失敗した映像はデジタイズにしくいとの意見を受けていたのだが,このソフトのPro版であればかなり細かい設定で色の調整をし直せる(らしい)という情報を得たからである.

さらに,この日は専門書を3冊購入した.自分が助手くらいの頃までは,私は自分が購入した書籍は他人に教えないことにしていた.おそらくその背景には,自分よりも先に周囲の奴が知識を得てしまっては悔しいという思いがあったからだろう.しかし最近は,学生諸君に良い書籍を紹介するようになっている.気持ちが変わった背景には,たとえ紹介したところで本当に向学心のある奴しか.ちゃんと読んで身に付けることは出来ないことがよく分かってきたからという思いがあるのだろう.
ということで今回購入した三冊は,
「身体運動のバイオメカニクス研究法」阿江通良 監訳. 
「子どもに「体力」をとりもどそう」 宮下充正 著
「トレーニング科学 最新エビデンス」 安部 孝 編集
いずれも良く知った先生方が執筆あるいは翻訳した書籍である.専門分野の研究者を名乗るからには目を通しておいた方が(そして出来れば知識も身につけておいた方が)よい本であろう.バイオメカニクス研究法は目を通しながら,バイオメカニクスって幅広くって奥が深いなぁ........と改めて感じさせる.だいたい訳本ってのは翻訳者を見ると学派みたいなのを感じるのだが,この本は一人だけ違う気がする......  宮下先生の本は私の立場上も,そして子ども達の父親としても興味深いタイトルだったので手に取ったのだが,さすがに宮下先生の発言(というか文章)はこれくらいの大御所になるとズバっといえるんだなと実感させられた. 安部先生の本は最近の学会で良く聞く話が集約されているので,これらの知識を整理したり,授業などで流用するには良いだな,と思いながら「目を通しています」.じっくり読む暇あるかなぁ....  
こうやって書くと 何人の人が読むのだろう? 大阪タイイク大学に進学した優等生は読むのかな.あとで内容に関する質問をしてみようっと.