スポーツ科学の研究室は

 今日は私の研究室を卒業して,現在は筑波大学で大学院生をしているカレがゼミナールに来てくれた.年末の納会には来られないので....ということらしい.色々と近況報告をしてくれるかと思ったら,そうでもなさそうだった.とはいえ,ああやって来てくれると現在居るメンバーも刺激を受ける.土産話に,自分の研究がこんなに進んでいるよ!というのがあればもっと刺激を受けるんだけどね.
 私の研究室には現在8名の大学院生が所属しているが,うち半数は他大学出身の学生だったりする.そして私の研究室を卒業して,他大学のスポーツ科学系大学院に進学する者もいる.そういえば,私自身も学部と大学院は別だし,その後は大学を転々としている.そして,日本のスポーツ科学系の大学には,私と同じ大学や大学院を卒業した先輩後輩が働いていたりする.他分野のことは良く知らないが,スポーツ科学でいえば,多くの研究室は親戚関係にあるようなものだというわけだ.そして,私の研究室には,今日のカレのように他大学に進学した学生も頻繁に来てくれる.ということは,お互いに手のうちはバレバレということだ.
ということは,研究推進上,守秘義務なんてのはあり得ないということだが,ES細胞の山中先生が言っているように,今の時代,本当に凄い研究を推進してくためには,大学というしきりは取り除いて推進した方が効率的だし,効果的だということだ.ま,それぞれ先生に特徴とかアクがあったり,研究対象が勝負事である競技スポーツだったりするので,スポーツ科学にはなかなか難しいんだけどね.