韓国の男性による日本女性像

相部屋のナム(南)さんと初めて一緒に夕食を食べにいったときのこと,お互いのプライベートの話になる。今時の韓国では結婚すると男性よりも女性の方が圧倒的に強い立場になるそうだ。ナムさんも例外に無く,家では積極的に子育てに参加して,家事もトイレ掃除と風呂掃除はナムさんの仕事だとのこと。「へぇ,日本では韓国の女性は男性に尽くすって言われているけれどね?」と(英語で)尋ねると,「それは昔のこと,今はもう,奥さんが怖くて怖くて。」だそうだ。そして,ナムさんのお兄さんは日本人女性と結婚するために38歳にして独身なのだそうだ。何故日本人女性が良いかと言えば,「日本人女性は控えめで夫と立てるし,頭が良いからね。」だとのこと。お互い,知らない国の事は噂でしか知らないということだ。
ちなみに,ナムさんの奥さんは結婚する前までは歌手だったらしい。全く合ったことも無かったのに,兵役から帰ってきたばかりのある日,ナムさんのお父さんにお前の結婚相手を見つけてきたから結婚しろ,といわれてそのまま結婚したのだそうだ。韓国では父と先生の意見は絶対なので,父が決めた縁談は絶対なのだそうだ。「そんなので奥さんを愛せるの?」と聞くと,「韓国では結婚してから相手を好きになるからね」とのこと。そういう割には「奥さんが怖い」というナムさん。不思議だ。
ちなみに,ソウルの町にはそこら中にキリスト教の教会がある。大げさではなく,500メートルに1件以上はある。「韓国は儒教の国だから上下関係を大事にする」と聞いていた割にはキリスト教会が多く,先生たちの多くはキリスト教徒だ。父の意見には絶対のナムさんもキリスト教徒だとのこと。