昼前に妻と息子と共に馴染みの床屋へ.当然,妻はただの付き添いである.息子は普段は暴れん坊であるのに,床屋に来るととっても良い子ちゃんである.本人曰く,床屋が好きなのだそうだ.
続いて,昨日の続きで「ニト○」に行き,ベッドの物色.やはり息子は「今日は地震来ないかなぁ...」などと言っていた.現在,我が家はクイーンサイズのベッドに私と妻と息子の3人で寝ているのだが,息子の身体が段々大きくなってきたこと,睡眠中に寝返りでは済まないほどにベッド中を移動すること,そろそろ独り立ちしてもらうためなどの理由から,今回,ベッドの購入を検討している.今はまだ小さなベッドでもいいのだが,大きくなってからも使えるように,普通のシングルベッドを購入して,現在使っているクイーンベッドの横に置こうと思っている.しかし,ベッドって意外と高いものだ.フレームだけでも2万円位するし,スプリングも高いものは4万円以上する.安いものはそれなりに寝心地も悪そうである.ということで即決はせずに,もうちょっと検討することにした.
昨日の地震のこともあり,私の親や兄弟に電話をしてみた.皮肉なことに,こんなことでもないと中々連絡を取らない人もいるもので.テレビのニュースでも大きな事故は報道されていないが,私の親兄弟の無事も確認できた.ところで,父と妹に電話をしたところ,ちょうど昨日,父の職場の一般公開があり,妹が訪問したということを聞かされた.
父の職場の一般公開は,昔から毎年夏休みに開催されており,私が子供の頃は,毎年のように遊びにいったものである.行かなくなったのは中学生になった頃からだろうか.このイベントに参加していたからだろうか,私は他の子どもに比べると,自分の父親の仕事のことを良く知っていた(つもりである.).そんな私の父は今年で60歳を迎える.つまり,間も無く定年退職を迎えるため,この夏の一般公開が最後である.幼い頃に私に連れられて一般公開に参加していた妹は,そういう理由から久々に父の職場を訪問したそうである.一般公開ということで正装で勤務している他の職員の人に混じり,ラフな服装で勤務していた父を見て,妹はそのことを指摘しようかと思ったけど止めた,今年で最後なのに指摘しても先がないから悲しいからというのが理由だそうだ.
そんな話をしているうちに,父の歳と時間の流れを実感してしまった.そして,私が子どものころから,特に趣味もなくて仕事が趣味の父親が,定年退職したあとどのような人生を歩むのかを心配した.色々と口論した結果,最近は殆ど付き合いの無い父だが,とりあえず,定年退職した際には近い人たちで慰労の食事会でも開催してやろうと思った.理由は退職金目当てではなくて,今の自分がこうやって働くことが出来るのも父親が働いて私を大学院の博士課程まで行かせてくれたからである.父は私が大学院に進学する際には,反対もせずに送り出してくれた.後に母から聞いた話だが,父の職場は国立の研究機関(現在の独立行政法人)のため,そこでは旧帝大出身者しか出世は出来ず,父は学歴社会のデメリットを嫌というほど味わってきたそうである.普段から(酒を飲まなければ)無口な父はそんなことは私に一言も言わなかったが,私の進学や大学への就職を最も喜んでくれた人のひとりらしい.そんな父に,定年退職の祝賀会を催して今までのお礼くらいしてやってもいいかな,と思ったわけである.