早大所沢キャンパスで開催されたオープンキャンパスに参加してきた.もちろん早大側の人間としてではなくて,順天堂大学の教員として業務出張で.私は順大では学生募集委員なので,早大だけでなく幾つかの大学のオープンキャンパスの視察に行くことも仕事の1つとなっている.実は先週の土曜日は,東松山市にある大東文化大学のスポーツ健康科学部にもいってきたのである.
今回は今でも週に1日は勤務している所だったし,勝手知ったるところだったので,遠慮もせずにドンドンと潜入して写真まで撮ってきた.仕事として参加していた何人もの先生方からも声をかけて頂き,なかには「さすがにマズくないか?」と声をかけてきた先生もいらっしゃった.どうやら,早大の教員として参加していたのかと思っていたようだった.
なかなかアイデアに富んでいたことと,大学院生の協力が素晴らしかったことが印象に残った.そして,やはり設備が充実しているというところを前面に出していた.
大学院生の説明に耳を傾けると,まるで教員顔負けの説明もあった.ちょうど1日前にあった順天堂大での修士論文中間発表を思い出した.ここらへんは,やはり「研究している」大学院生と「研究もしている」大学院生との違いなのだろう.これは大学の偏差値の問題でもなければ,スポーツ医科学だからとかコーチングだからとかの問題ではなくてである.
オープンキャンパスとは直接は無関係な話になってしまうが,どんな分野であれ,大学教員を目指す大学院生は,自分の専門分野(ここでは広義の意味でのスポーツ科学と狭義の意味での専門分野を指す)について,何も知らない高校生諸君が魅力を感じるように説明すること出来るくらいでなくてはいけないだろう.なぜなら,専門的な話を難しく説明出来てこそ大学教員なのではなくて,専門的な話を,誰が聞いても理解出来るからこそ大学教員なのである.今回のオープンキャンパスでは,私が助手時代に学部生だった子たちが大学院生となって活躍していた.日々成長しているのだな...と実感した.
今回は,視察とか業務とか言いながらも,3歳の息子を連れてきていた.そういえば,この子が生れるときに,今回活躍していた大学院生たちは学部の2年生か3年生だったよな.そんな事を思うと,我が子も,学生も着実に成長しているのに,あまり成長していないのは自分だけか......(横方向には着実に成長している.)息子が本来の目的でオープンキャンパスに参加するのはあと15年後のことである.まだまだ先などと思っていると,あっと言う間に来てしまうのだろう.
ところで,最近,妻から私が日常の話をするのが下手だという指摘を受ける.どうも私の話が主語が無かったり,状況説明がなかったり,話が跳びすぎていたりするらしい.日常的な話を上手く話せない人が,専門的な話を簡単に話すことなど出来るはずもあろうか....反省.