家族サービス

今時の子ども達の間ではマジレンジャーが大人気である.保育園へ息子へ送迎する際にも,子ども達がマジレンジャーごっこをしている姿を見かけることが多々ある.我が息子もその例外ではなく,マジレンジャーの大ファンである.日曜日の朝ともなれば,以前は朝寝坊が出来たのだが,最近ではちゃんと7時半に起床して一家でテレビ鑑賞である.
マジレンジャーは私が子供の頃にやっていたゴレンジャーのDNAを持つものである.子どもの頃には,私達も今時の子ども達と同様に,ゴレンジャーとその続シリーズに夢中になっていたものである.そして今でも,気付けば親までがマジレンジャーに振り回されている気がする.子どもの為にといってはキャラクターグッズを購入したりする始末である.
実はこの連休を利用して,我が家はマジレンジャーに会いに行ってきた.息子はマジレンジャーに会いに行くことを喜び,マジレンジャーのキャラクター下着や靴を身につけているのをマジレンジャーに見せるのだ,と張り切っている.親はマジレンジャーに会えることで喜ぶ息子をみて喜ぶ.まさに親バカである.
今回の会場は本場東京ドームシティではなく,地方某所,トラック関連団体が主催するイベントの会場.父親の私は息子のためにと開園前から場所取りをして,ステージの最前列のロープが張られている付近をゲット.これも息子にマジレンジャーを見せたいがためである.かなりの時間待たされて,漸くショーが開始となった.ところがショーが開始して最初に出てきたのはマジレンジャーではなくて,悪役のインフェルシアの一味.息子は「恐いよ〜」と泣き叫び後ずさりし,「帰りたいよ〜」といって逃げ出す始末.結局,マジレンジャーが出てきたときには,観客の最後尾にまで逃げてしまいまった.なんの為に場所取りまでしたのか分からなかった.親の心子知らず,子の心親知らずである.
その後,グッズ販売会でマジレンジャーの直筆(?)サイン色紙を400円で購入した子にはマジレンジャーと握手が出来るというコーナーに参加し,息子はマジレンジャーたちと握手をして一緒に写真を撮った.その後の息子のコメント「なんか,顔に小さい穴がいっぱいあったね〜.」,恐らく目が見えるようにした穴である.息子「あのマジレンジャー,本物?」,私「当たり前だろう!」,息子「じゃぁ,あの悪者も本物?」,私「悪者が本物だったら大変だろう! 悪者が本物だったら,お客さんみんながやられちゃうだろう!」...... 子どもの夢を壊さぬようにしたコメントのつもりだったが,子どもの方が一枚上手だった気がする.
マジレンジャー以外にも,本物のトラックの運転席に載せてもらえるというコーナーもあったので,クルマも大好きの息子とともに乗ってきた.別に転職して今度はトラックの運転手になろうなどと思ったわけではない.
帰りに妻と,二度とマジレンジャーショーには行かない.アイツは自宅でテレビで見るくらいがちょうどいい.東京ドームまで行かないで良かった(東京ドームは午後のショーの為に,朝から並んで整理券をとる必要がある.)という結論で一致した.