昨日に引き続き,来年度ゼミ希望者の研究室訪問が行われた.本日のご来客は4名.1組目は男子学生1名,2組目は女子学生3名.何れも,始めっからシビアな話ばかりした.敢えて相手の希望とか夢は聞かずに,私のゼミが何をするのか,どういう人材を求めているのか,などなどを伝えた.具体的には,ゼミ活動をクラブ活動と同じくらいかそれ以上に頑張って欲しいということ,週1日の授業としてのゼミの時間は活動報告の時間であり,それ以外の時間に如何に私が出した課題に取り組むかが重要ということ,卒論のテーマはこちらが決めるので学生に決定権は無いこと,チームワークが大事な分野なので他人の実験に積極的に参加することが出来ることなどなど.
初対面の学生にとっては,私は嫌な奴に思えたのかもしれないが,入るときには甘くて夢のある言葉を伝えて,入って見たら話が違うなどということよりも,事前に内情を聞かせてそれを念頭に置いた上で選んだ方が良い,お互いのために.そしてそれでも入ってくる学生は,余程やる気のある学生か,言葉の意味を理解することが苦手な学生なのだろう.さて,今日の学生はどういう回答をしてくるだろうか.私が話をしている最中に,配布した資料を折りたたみながら帰り支度をしていたので,恐らく,私のゼミは選択しないだろうけど.
ところで,今回のゼミ選択の資料として,私は「こんな人は選択しない方が良い」リストを作成して配布した.その内容は,1)課題が出来ない理由を言う人.出来なかった理由を言うよりも,どれだけ取り組んだかを示してくれる人の方がいい.つまりやる気のある人だ.2)トレーナーに成りたい人.トレーナーになりたければ指導現場に張り付いていた方が近道.動きの仕組みを知りたい人は授業や書籍で勉強すれば十分.3)競技力向上に役立てたい人.私のゼミに入ったからといって,あなたを撮影して分析することはありません.4)どうしても自分の専門種目をテーマにしたい人.そういう人はその種目のコーチングの研究室に行った方がいいです.5)別の先生に指導してもらいたい人.は別の先生のゼミに入るべきだし,他大学などの先生につきたければ,自由行動を許してくれる先生のゼミに入る方がよい.受け入れ人数が限られているので,私から指導を受けたい学生に来て欲しいです.といったものでした.別に偉そう気持ちになっているわけではなくて,お互いのためにです.