ニュースで鳥インフルエンザの脅威が連日話題にされている.流行すると,最悪の場合,4名に1名が死亡する危険性があるらしい.恐ろしい.そんななか,私の勤務校では教職員と学生の希望者には「無料」でインフルエンザの予防接種をしてくれることとなった.当然,流行の可能性のある新型の予防接種ではなくて従来型のである.先日,妻が息子の予防接種の予約を近所の病院にしたところ,最短で12月初旬ということだった.それに比べると,何ともラッキーなことであろうか,さすがわ医学部をベースとする健康総合大学だなどと,転勤して以来,これほどこの大学を褒めたことがあっただろうかと思うくらいに関心したのであった.
そして予防接種当日.予防接種日だということを知らずに出勤して,昼休みの放送で呼び出されて,健康管理室の前の廊下を通りかかったときに呼び止められて,あっという間に接種された(してもらった).本当にあっという間だった.子どもの頃にはもう少し痛かったような気もしたのだが...... 接種後,看護士の職員さんからは「今日はあまり激しい運動はしないでくださいね,あっ,運動しないですよね.」なんて笑顔で部屋から送り出されたのであった.
ここまでは,無料で予防接種をしてもらったことで満足満足,幸せな気分であった.ところが,時間が経つにつれて,なんか体調が......   顔がむくんで来たような気がしてトイレに行くと,確かにちょっとむくんでいるきがした.そして頭もボーとしてきた.夕方に行われた会議の最中には眠気が襲ってきた.私は普段,昼間に眠くならないように,夜の睡眠は十分にとるようにしており,昼間に眠気を感じることはほとんどないのだが,非常に眠くなってきた.おかしい.会議のときに,私に注射をしてくださった先生も同席していたので尋ねてみると,真面目な顔をして「冗談じゃなく,危険です.まずいと思ったら迷わず救急車を呼んでください.今日は早めに帰宅するように.」などと言われたのであった.
恐くなり,早々に帰宅したのだが,帰宅する際にクルマを運転しながら,何時もよりも平衡感覚が鈍っているのを自覚するシーンが多々あった.ということで,帰宅して入浴してすぐに寝た.
一晩じっくり寝ると回復したのだが,後日,よくよく話を聞くと,予防の為に接種した抗体のインフルエンザウィルスにカラダが反応してしまったようだ.たまに居るらしい.