朝出勤すると研究室には多くの学生が来て,昨日だした課題に取り組んでいた.初日なので当然と言えば当然で,逆に昨日あれだけ言ったのにも関わらず変化が見られないのであれば絶望的なわけである.幸い彼らがやる気を出してくれたからのか,それとも追い詰められてなのかは知らぬが,とりあえずは研究室として前向きに進み始めたのは確かなようだ.
私がゼミの学生に何時も説いていることであるが,社会人として通用するトップアスリートの学生であれば,卒業後にもスポーツでお金を稼ぐことが出来る,しかしそうでない学生は,大学時代に勉強して知識をつけたり,技術を身につけない限りは社会に通用しなくなるのである.スポーツでお金を稼ぐことが出来るトップアスリートなど,ほんの極僅かなのである.だからこそ,私のゼミを選択した学生には頑張って勉強して欲しい.たとえそれが社会にでて直接的に役立つものではなくても,何らかの形では役に立つはずである.そして,卒業したら彼らはスポーツ科学の専門教育を受けた者として扱われかねない.今時,一寸したスポーツ科学の知識やダイエットなどの健康科学の知識などは,ターザンなどの一般雑誌を見たって詳しく書いてある時代である.従って,専門教育を受けていない人だってそこそこの事を知っている可能性もある.つまり,そんな人たちに専門的な内容を尋ねられたり話しかけられたりしたときに,話が通じないようでは,コイツは勉強しなかったんだなと舐められるわけである.