どんどん減っていく

私の授業,大教室での講義の場合には,単位の取得はさほどハードルを高くしていないのだが,実習の場合には,きちんと実験をして,レポートを出すというところまでを毎週求めている.その理由としては,高価な機材を用いるために,生半可な気持ちで受講して,大事な機材を壊されたくないということと,大勢のやる気の無い学生が実験室や実習室に入ってきて,実験の進行を妨げるという状況を作りたくないからという事があげられる.一昨年前には65人もの受講生が居たのだが,デモ中に雑談や居眠りをされたり,グループワークをさせていても,結局居るだけで何もやらない奴がいたりという状況だったのだが,それでも毎週レポートを課したためか,昨年は35人ほどになった.学生間には,このように,どの授業が単位を取り易いかという情報はすぐに伝わるらしく,時間と労力を要する科目は敬遠されるようだ.学生にしてみたら,授業時間に居るだけで2単位貰える科目の方が余程経済的に思えるらしい.そして,学生の眼から見て不経済な私の担当科目は,今年,当初30余名いたのだが,本日現在で14人くらいまで減少した.教育実習などに行っている学生もいるらしいのだが,4週間休むと相当判らなくなっていることだろうから復帰するかは不明だ.受講生がここまで少なくなると,学生一人ひとりに目が届き,かなり良い実習が出来るのだが,一方で,少なすぎると開講させてもらえなくなる恐れがある.なかなか難しい問題だ.