今年最後の日の今日,9月末から入院している妻が一時帰宅を許されたために迎えに行った.実に3ヶ月ぶりに病院の外にでることになる.入院したころには病院前の銀杏並木は緑一色だったのだが,週末ごとの見舞いの度に色を変えて実を付けて,実を落とし,葉を落とし,とうとう木だけになってしまった.
帰宅すると当然だが息子は大喜びした.夜は久々に親子3人で布団に入り息子を寝かしつけた.すると妻の眼に涙が溢れた.私の眼にも思わず涙溢れた.お互いに何も言葉は発しなかったが,おそらく,このときの妻の思いと私の思いは同じだったのだと思う.入院中に一番辛かったのは,入院していた妻なんだと思う.そして長期間入院していた妻,その間,祖父母にあずけられていた息子,そして私のそれぞれが辛い思いを耐えて乗り越え,またこうして3人が揃うことが出来て本当に良かった.二人が涙を流していると,まだ眠っていなかった息子が「あれ?何で二人とも泣いているんですか〜?」と明るい声で問いかけてきた.この言葉に二人とも余計に涙が溢れてきた.来年はいい年になりますように.....