学会後,測定,修士論文の審査会,雑誌の原稿....と仕事が詰まっていた.忙しいということは仕事や能力を認知してもらえていると捕らえれば良いことなのかもしれないが,優先順位が1位のはずの家族サービスはご無沙汰だった.
実に2週間ぶりに家族にあったのだが,気づけば先月誕生した双子ちゃんは昨日が1ヶ月の誕生日じゃないか!2週間ぶりの再会では,顔がふっくらして前回あったときとは変わった気がする,いや変わった.この子達の人生の半分の間,父親不在だったわけだ.5歳の長男に至っては,時折電話しても1分も話をしない間に「もう切ってもいい?」なんて言い出す始末である.今や奴の時間に私が入り込む隙間もないのか?そういえば妻の対応もそっけない気がしなくもない?
この週末は家族サービスをしよう, 久々に.

この時期,大学では修士論文の審査会が行われている.ということで,私も修士課程の学生の書いた修士論文を読む毎日である.修士論文を読んでいると,基本的な書き方やレベルは所属する研究室により大方決まってくるようであり,これに加えて,各学生がどれくらいの時間を論文作成に費やしたかによって内容が決まってくるようである.私が大学院生の時代に比べると,どこの大学も大学院生の定員が増し,今や大学院に入学することが珍しい進路ではなくなったのだが,だからといって修士論文の出来やレベルが低くてもよいというわけではないと思う.そして研究者を志す人もそうではない人も,課題を設定して仮説をたて問題を解決することや,論文作成を通じて文書の書き方やデータの解析方法を学ぶことは,今や社会人にとっては必要な知識であるといえよう.以前,某企業の採用担当者から言われたのは,基本的なパソコンを使った文書作成方法くらいは大学で教育してくれないと困る,ということ.そういう意味でも,卒業論文修士論文は重要なのだと,私は個人的には思う.