若く見られたい願望?

昼食時に,O先生から医学部の一般教育の研究室に新任としてきた先生を紹介された.年齢は私より二歳年下だそうだ.着任してから3年も経つと年下が採用されるんだなぁ,彼も3年前の私と同じで新たに始まる生活に胸をワクワクさせているに違いないんだろうなぁ....と思った.きっと今が一番嬉しいに違いない.授業が始まったりしてくると段々と......いや,やめておこう.
大学院生から教員になった頃には,キャンパス内などでよく学生と間違われることがあったが,最近では中年太りしてきたこともあり,そんな経験は全くなくなっている.周囲からははっきりと教員として認識されて,学生からはうるさい教員だと煙たがられる存在になりつつある.そんな先日,エレベーターに乗ると,弁当屋のおじさんが会議室に配達しにきており,エレベーターに乗り込んできた.会議室は4階なので4階のボタンを押してあげると,「ありがとう.僕は何年生?」と尋ねられた.「すいません.教員です.」と笑いながら言うと,「あ〜,ごめんなさい.」と言いながら,おじさんは4階で降りていった.60歳くらいのおじさんから見ると,私はマダマダ若造であり,学生や院生とは区別が付かないのかもしれない.しかし,内心,若く見られて嬉しかったりするところが,私もすっかりおじさんになってしまったのかもしれない.
そんな話を自宅で妻にすると「顔を見ていなかったんじゃない?」といった反応.それを横で聞いていた5歳の長男,太郎は「ばかいってんじゃねぇよな!パパは大学生なんだから,間違えるなよな?」.どうやら,こいつは自分の親は大学生だと思っていたらしい?