大学とは....春だから改めて

今朝,出勤の時に自宅を出て近所の小学校の校門付近を通ると,どうやら今日は入学式らしくピカピカの一年生たちが保護者とともに学校に向かっている姿に出くわした.校門の前には桜が満開に咲いており,まさに絶好の入学式日和であった.良かったね,桜がちゃんと咲いていて.....と呟きながら横を通り過ぎた.来年は我が家の長男 太郎の入学式である.早いものだ. こうやって年をとっていくのだろう.思えば私の小学校入学は約30年も前の話ではないか.でもあの日の記憶は結構残っていたりする.
明日は私の勤務校の入学式である.大学に勤務していると毎年のことなので正直言って実感がないのだが,入学してくる者にとっては,私が小学校の入学式の記憶があるのと同様に,大学の入学式とてちゃんと記憶に残っているものなのだろう.あれから15年が経ったのか..... 
誰だって入学するときには何らかの志をもってくるはずである.しかしながら,大学の場合には,何が大学で,大学とは何をするところかを知らずに入ってくるものや,勘違いしてクラブ活動をするところだと思って入ってくるものが少なからずいる.あえて言わせてもらうが,大学とは勉強し研究する場所である.クラブ活動はあくまでも課外活動である.そういえば以前,某先生と話をしていて,卒業論文作成でクラブ活動への参加が遅れることをめぐって意見交換をしている時に,私がクラブ活動は課外活動であるが卒業論文は正課であるといったところ,その先生は何を勘違いしているのか,「いや,卒論が課外活動で,クラブは正課でしょう?」などと言っていた.学生ならまだしも,教員がこんな認識では困りものである.
体育系大学とは,クラブ活動を思いっきりやれて勉強をしなくて良い大学だと勘違いしている学生もいるのかもしれないが,それは大きな間違いである.体育系大学とはスポーツに纏わる学問をする場所であり,クラブ活動はあくまでもその実践の場所である.そして,授業などで学んだことが,実践の場で生きてくればハッピーであり,むしろ学生は生かせるように努力すべきである.実習や実験を拒む輩もたまにいるが,そういうやつは体育系大学などには進学せずに経済学部など一般の大学に進学すべきだったのだろう.入学式前夜に書き込む内容ではないが,毎年行われる入学式で,最近は毎年のように感じることである.入学前にこんな認識をもって入学してくる必要はないが,入学してからでも,少しずつでも,このような認識になってくれればと思ったりする.