オアイソって

木曜日は御茶ノ水の本郷キャンパスで夜間の授業を担当しているので，さくらキャンパスには行かないことにしているのだが，結局のところは毎週，会議や来客の予定があり，さくらキャンパスに行かなくてはならない羽目になっている．ということで木曜日は特に時間を大切にしたいのに，こんな日に限って，相談者が来たり，アポのない業者が来たりして，こっちは心に余裕が無いのに雑談までしていこうとする．おそらく業者の方々は大学の教員は暇だろうと思っているに違いない．

夕刻６時半から２コマ（３時間）の大学院の講義のために，御茶ノ水に行く．終了時間は９時半であり，学生の質問や相談があるので，その時間には終わらないので，この日には授業前に夕食を食べなくては，お腹も空くし，夜食になるとカラダにも悪い．ということで，クルマを大学に置いてから御茶ノ水駅前に食事に出かける．大学や大学病院にも食堂はあるのだが，価格的にもメニュー的にもリーズナブルとは言いがたいし，東京の街に出かけるのはこの日くらいなので駅前に行くのであるが，最近は結局のところ，復活した吉野家の牛丼になってしまう．一応，カラダの健康を気遣って生野菜サラダを付けるのだが，あまり効果は無いだろう．
ところで，吉野にて読書しながら食事しているとちょっとしたことが気になった．それは，吉野家の客達が食事してお金を支払うときに，店員に向かって「オアイソ」ということ．本来，「オアイソ」は寿司屋用語のはずなので，牛丼屋で使うのはヘンである．でも，店員達の会話を聞いていると，紅ショウガを補充するのに「ガリ」と呼んでおり，これの寿司屋用語である．ということで，吉野家は寿司屋のスタイルをとっているのか？などと考えながら食事して，いよいよ私が店を出るときに，さすがに「オアイソ」とは言えずに，「お会計」といったのだが，そんなことは店員にしてみたらどちらでも良いことなのだろうか？それとも，私の知らないところで，吉野家では寿司屋用語が流通しているのが常識になっており，店員達は「コイツ，イモだ」などと思っていたのだろうか......と気になりながら大学に戻っていたのであった．吉野家ツウの方，教えてください．