教育実習校訪問先での話題 〜熱中症が多いですね〜

今日は朝からミーティングや会議が詰まっており,極めつけは4時半に新宿区内の中学校へ教育実習校訪問という仕事でした.時間が読めず,駅から迷い,中学校へは約束していた時間からやや遅れて到着しました.担当の先生は(当然なのかもしれませんが)きちんと対応してくださり,教育実習生も本日行われた研究授業の説明・報告してくれました.
前にもブログで触れましたが,教育実習校訪問というのは私たち大学教員が教育現場へ入っていける数少ない機会のひとつです.したがって私の場合は担当の先生と極力,様々なお話をするようにしています.今日の話題は最近の中学生の体力という話でした.話のきっかけは,教育実習生が作成した指導案の導入部分にあったウォーミングアップの運動ですが,それすら出来ない中学生がいるということでした.都心にある中学校だからなのか,体力テストの成績は,全国平均からは毎回のように劣っているとのことでした.
今の中学生の体力低下について話をしている時に,教室の冷房設備の話になりました.私が中学生の時には,当然,夏の教室は蒸し暑く,皆が汗を流し,下敷きで仰ぎながら授業を受けていたものですが,今では公立の中学校であるにも関わらず,教室にも冷房が完備されているのだそうです.これって割と一般的なのでしょうか?そして子どもたちは教室に入ると,汗をかく間もなく冷房の電源を入れるそうです.そんなことから,最近の子ども達に熱中症が多いのは,温暖化の影響もあるのでしょうけけれど,実は暑さに対する耐性が低下してしまっていることもあるのではないでしょうか?という話の流れになりました.
そういえば,私が子どもの頃って,ちょっとくらい,いやかなり暑くても,熱中症で倒れるってのは滅多になかったし,暑くても汗を流しつつ頑張っていたものだよね.それに今では運動中の水分摂取の必要性が科学的に証明されているし,運動には水分を摂取させるのはスポーツ指導者や親達の常識になっているが,私が中学生の頃は,運動中に水を飲むと疲れるとか,持久力が養われないとか言って,指導者や先輩が絶対に水を飲ませてくれなかった.それでも熱中症で倒れるとか意識がもうろうとなるなんてのは,周囲にも殆ど居なかったし,自身でも経験したことがなかった.今では水分摂取の必要性が訴えられて実践されているにも関わらず,倒れる人が続出するということは,子どもたちの生活習慣にも原因があり,実はこういうところに子どもの体力低下の原因ってのが隠れているのかもしれませんね.
私もクルマに乗ればエアコンが効いているし,自宅や研究室でも快適なくらいにエアコンが効いている.そのため,昔のように汗を流しながら仕事したり生活するってことがなくなってきている.これは実は人類の退化の始まりなのかもしれないね.我が家の8ヶ月のツインズには,汗を流すことの必要性や重要性を,説いてもムダだから経験させなくてはね.