学生の卒論・修論の実験についての考え方

年末が近づいてくると,研究室では卒論や修論の実験が多く行われるようになってきます.だから,それまではクラブやバイトを理由にあまり(ほとんど)実験なんてしなかった学生たちも,思考錯誤,時にはママゴトのように実験をしだします.
私の専攻分野は実験系の分野なので実験をしなくては論文を書くことができません.そして実験はいきなりやって出来るというものではなく,一つ一つの機器を使った練習を重ねて,機器のメンテナンスをして,いくつかの機器を組み合わせてデータを取る練習をして,実際にデータを取ってみて,データの処理をどのようにするかをある程度決めて,それに合わせて実験の内容や流れを修正して.......と色々とやらねばならぬことが多々あります.だから,日ごろから何も(もしくはあまり)やっていない人が実験する場合には,ちゃんとしたデータをとって仮説・予測通りのデータを取得したり,結果を導くのはなかなか難しいでしょう.
そんな今日,私の研究室では,日ごろ部活に忙しい彼の実験を周囲の人達も協力して行った.そう,この分野では,周囲の協力なしでは実験を成功させることはありえないから.(続く)