価格破壊

私が先攻しているバイオメカニクスでは高速度カメラが主役的存在をもつツールである.これまで,高速度カメラといえば百何十万円から何百万円もの大金を出して購入していたのですが,最近,この高速度カメラで価格破壊とも言うべき存在の商品が出ています.
その製品はカシオから出ているEXILIM EX-F1.価格は約12万円が相場.デジカメとしては高く,デジタル一眼としては普通の値段,しかしながら,高速度カメラとしてはかなりの格安です.
時代がHD(ハイビジョン)に成りつつあるなかで,画素数は旧来のものなのですが,それでも毎秒300コマから1200コマまでの枚数で,しかも記録時間はメディア依存で長時間にわたり連続的に撮影することが可能です.安かろう・悪かろうでは困るので,この半年ほどの間に,私は1台を購入して,研究用として利用可能であるかを判断するために,さまざまなスポーツシーンで利用して見ましたが,何ら問題なく使用することができ,しかも通常のデジタル一眼レフと同様の形状と重量であるため,機動性も高くて便利です.問題は,見た目が普通のデジカメであるために,実験の見学者からは,そんなすごい映像を撮ろうとしているとは思ってもらえないということでしょう.
ということで,私の研究室では,このデジカメを4台揃えて今週末に行う実験に臨む予定です.