日本トレーニング科学会

 名古屋大学で開催されました。私の研究室からは3名が発表しましたが、それ以外の学生たちも応援・勉強に行ってきました。この学会は、ウチの研究室では主に卒論生が卒論を提出する前に発表する学会というような位置づけになっているのですが、そこへ研究室の多くの学生が参加するのが、特に強制をしている分けでもないのですが慣例になっております。大学院生たちも、自分たちが普段助けている学部生の晴れ舞台なわけですから、心配もあり、期待もあるのでしょう。
 さて、発表の方はというと、今回は3分間のスライドプレゼンテーションがあり、さらにポスターを掲示して、ポスター前で3分間の説明をするというもので、初めてのの学会発表の2人にとってはいきなり高いハードルだったのではないでしょうか。ま、卒論の2人も修論の梅澤も、内容はともかくとして、形はちゃんとできていたんじゃないかな。

 学会の一番最初のセッションは、徹底検証討論:「トレーニングの科学・非科学・疑似科学」なんていういきなり過激な内容。こんな発表をするのは当然、名古屋大学の布目先生でした。話している内容は間違っていないと思いますが、相手を挑発しているような口調がきついかな.... 
私も意見を言いたかったのですが、トイレを我慢していて立つ事が出来なかったために言えなかったので、この場をかりて意見を。
 二軸理論というのは、そもそもは力学的な話なので、力を一つの軸として考える(つまり中心軸理論)よりも、力を分力であらわしてスポーツ動作を指導したり考えたりするのだから、それ自体はさほど問題ないと思います。問題は、そこでの例示の仕方が非科学的だったり、間違っていたり、さらに二軸理論を遥かに飛び超えた内容であること。そして、それを唱えているのが大学の教員であることだと思います。しかしながら、あれらの本は、書店では売れているそうです。つまり、我々自身も努力して店頭にならずような本を書かなくてはならない。現場の指導者やタレントが経験や勘で書かいた本が売れるより前に、ちゃんとした理論をもとにして書かなくては成らないのだろうと実感しました。また、◯スタンス理論とか、◯働負荷理論とかもそう。あれらもちゃんとした証拠もなく話が展開されてたり、理論の柱に成るはなしから逸脱していたりするあら悪いんだと思う。

写真左:洗面器に乾燥機が内蔵されているよ。恐るべし、名古屋大学
写真中:名古屋大学です。懇親会の料理です。豪華です。
写真右:東名高速、愛知県内で早くも渋滞。
  
結局、千葉の自宅に帰り着いたのは、わたしゃ夜中の3時に帰宅しました。