テレビと現実

本務校の入学試験のために試験監督を担当している。 入学試験の本質的な話はこんな場所では書けないのだが、本質的じゃないことでちょっと書きたいことがあった。
朝から試験会場でせっせと仕事をしているのだが、もちろん同僚の先生方と一緒に取り組んでいる。同じ部署には金メダリストでテレビにもよく登場する鈴木先生や冨田先生もいる。すると、私とすれ違った受験生たちの話が耳に入る「いやー、本物のトミタを見れるとは思わなかったよ。それだけで満足だよ。」と。これから入学するかもしれない大学の教員のことをそんな呼び方するのってどうでしょう? テレビの世界と現実が混同してしまっているんだな、きっと。
私などは知名度が低いので、受験生は私の顔を見ても名前が出て来ないのだが、有名人は大変である。ずっと年下の受験生に呼び捨てされるってね、どんな感じなんでしょう。冨田先生を含め何人かの先生と雑談をしてる時に、その話題になったけれど、彼は笑ってました。寛大だ.... すると、別のオリンピアンの先生は「そう、ムカつくんですよ、ああいうに呼び捨てにされるって。」とおっしゃってました。ま、認知されているだけ幸せなのかもしれませんがね。私なんか、いざ、そういうことがあったら、知っていてくれたことを喜んでしまうかもしれませんね。