国母選手のその後と東海大学の対応

国母選手の件は、結局のところ開会式には参加せず、競技には出場するということになったようだ。団長の橋本聖子さんの説明は以下の通り。

                                                                          • -

「スタートラインに立たないのは逆に無責任。本人が強い思いをぶつけてきたし、競技で自分らしさを発揮することで責任を全うしてほしい」

                                                                          • -

これには私も同感で、既にバンクーバーに行ったのだから、単なる観光旅行に終わらせずに、責任を全うして貰いたいと思う。そして、最高の結果に終わった時には、図に乗らずに、是非とも謙虚に振る舞って欲しい。そして、彼がやがて後進の指導にあたる立場になるのであれば、今回の失敗を生かして、競技だけでなくモラルについても教育してもらいたいものだ。 それから、仮に結果が悪かったとしても、今回のバッシングがあったからこのような結果になったなどと、他人のせいにはせずに、それも含めて自分の力が足りなかったと思ってもらいたい。もちろん、最高の結果を期待しているが。
それから、国母選手の所属する東海大学は、この問題に対してすぐに以下のようなコメントを発表した。

                                                                                                  • -

國母選手に対する本学の見解について
バンクーバー冬季オリンピックスノーボード男子ハーフパイプ代表の國母和宏選手が現地入りした際に、公式スーツの着方に乱れがあったことや、記者会見での対応につきまして、多くの方々にご心配をおかけし、ご批判を戴いております。本件につきましては、大学といたしましても誠に遺憾に思っております。
大学といたしましては、日本代表という認識を強く持って模範となる態度・行動を取るべきであると考えており、今後とも学生への教育・指導に努めてまいる所存です。

                                                                                                    • -

冬期大会に限らず、夏期大会や世界選手権などの国際大会に自分のところの学生が出場することになると、ついつい褒め讃え、激励して送り出してしまうのは、どこの大学でも同じことだと思う。ただ、これを機会に、遠征での振る舞いなどについての教育もちゃんとしなくてはならないのかもしれませんね、東海大学に限らず。海外での代表選手の振る舞いが、日本人の振る舞いだと思われる可能性もあるわけだから。