短期海外研修

勤務先の短期海外研修制度を利用して,韓国ソウルにある韓国体育大学に滞在しています.宿泊先も大学内にあるゲストルームです.ホテルに比べるとアメニティ面は期待できないものの,部屋は風呂にバスタブが無い事を除けば,それなりにちゃんとしている気がします.トイレにはウォシュレットもあるし.

この研修制度は自分で好きな行き先を交渉して決定出来るという制度です.ではなぜ私が韓国を選択したかと言えば、この大学のバイオメカニクス研究室には欧米の有名な研究室で博士学位を取得してポスドクを経験した後に韓国に帰国してきた若手の先生たちがそろっているからでした.欧米の有名な先生の研究室に行くのは魅力的なのですが、実際にいったところで,行った先の先生とは忙しくてあまりコミュニケーションをとる時間はないだろうな,それならば,最近の論文の第一著者にもなっている若手が集まっているところに行って、刺激をもらって一緒に実験もやるってものなかなか良い選択だな......と思ったわけです. それになんと言っても日本から近い.成田空港に近い自宅からは、数時間で到着することが出来ました.校務で何度か帰国しなくてはならないし,家族も心配だし,そうなると予算的にも良い選択肢だった訳です.それから,日本語を話す事ができる人も何人かいるし.
制度を適用してくれた勤務先の大学と先生方、そして研究室の学生,受け入れてくださった韓国体育大学,文句も言わずに送り出してくれた妻には心から感謝です.
仁川空港にはクリニカルバイオメカニクスが専門の朴先生が迎えにきてくれました.朴先生はカナダで博士をとってきた方で、韓国語以外は英語を話します.滞在中は朴先生と過ごす時間が中心になると思われますが,今日はこの数時間,英語生活です.ちなみに、こちらの先生同士の会話は韓国語ですし,学生の指導も韓国語です.当然ながら私は韓国語は挨拶程度しか分かりません.
夕食の時間になり,学食で夕食をしていると,日本語が聞こえてきます.仙台大学の柔道部が合宿に来ています.前から見覚えのある方が歩いてきます.6年前に私の勤務先に訪問・滞在していた金先生でした.話しかけてみると、向こうも私のことを覚えてくれていました.ちなみに、この時点まででいろいろな方を紹介されたのですが、既に金さんは4人です.
今夜はとりあえず、いったん研究室を出て7時にゲストルームに戻ってきましたが、再び9時に集合がかかっています.
そうそう、朴さんによると,1週間の担当授業は1コマで、あとは研究をすることが求められているそうです.そのかわり、ここでは給与も業績により決定されるそうです.私の担当コマ数を教えると逆に驚かれてしまいました.
9時の集合から戻ってきました.大学の裏手にある繁華街にて朴さんと金さんと私の3人でビールでカンペイしてきました.金さんは私と同じく陸上競技のスポーツバイオメカニクスを専門にしているとのことで色々と話が弾み、弾み過ぎて気づけば全く違う話に,繁華街で体育大学の学生に会うと、学生たちは直立して先生に挨拶する.さすが縦社会の国だ.