大学の出張で,東京市ヶ谷で行われた大学情報化全国大会(私立大学情報教育協会)に参加してきました.ちょっと東京へといった感じの出張でも,佐倉からだと相当に時間がかかります.
この大会,テーマはeラーニングで,eラーニングを各大学でどのように活用しているかの実例を紹介しあうというのが内容でした.さすがマンモス大学は違うと思わせたのが明治大学のポータルシステム「OhMeiji」と早稲田大学のポータルシステム「WASEDA-net」と同じく早稲田大学のインターネットをベースとした通信教育課程だった.その他の大学の事例紹介もなかなか面白かったが,結論としては,コストと教職員の能力からいって,わが大学にはとても導入は難しいだろう,という感じだった.また,よく耳にしたのが「情報機器をあくまでも学びの道具・手段としてもちいる」という言葉だった.その時には,なるほど,と思ったのだが,よくよく考えてみると当たり前の話だ.情報機器は「道具」なのである.
そんな中で私の心をくすぐったのが,授業で用いた資料をセブンイレブンで受け取れる,というシステム.よく学生から授業の内容を資料で配布してほしい,と言われる.学生の気持ちも分からないでもないが,大学というのは受講生が大人数なのである.毎回の授業資料を人数分印刷していたらコストがかかってしょうがない.またわが大学のようなところでは,実習,遠征や合宿で授業を欠席する学生も多く,たとえ受講者数分印刷したとしても,無駄紙が多数発生してしまう. そこで前述のセブンイレブンシステム.このシステムは,教員がセブンイレブンのサーバーにデータを置いておくと,受講生は全国のセブンイレブンコピー機で資料を印刷して受け取ることが出来る.ちなみに費用は1枚30円の学生負担.高いと思うかもしれないが,資料を作成する立場から言えば,専門書を買うよりも安いだろう.また,大会で紹介した先生も言っていたが,学生というのはちゃっかりしているもので,大学でタダで印刷した資料は見もしないくせに,お金を支払った資料はちゃんと目を通すらしいのだ. 来年度はぜひ導入したいものである. もうひとつ気になったのが,携帯メールを利用した出席管理システムと小テストシステム.詳細を書くと学生に予防策を講じられるので書かないが,なかなか便利そうである.