教育するということ

3歳になる息子の玩具を整理することにした.最近,ファミレスやファーストフードで子ども用のメニューを注文すると,必ずといって良いほど玩具がついてくる.これらの玩具には値段以上の品もあれば,本当にしょうもない品もある.我が家にはこれらの玩具が溜まりに溜まってしまい,部屋の一部を占拠している.これらの玩具で遊ぶことはめったに無いのだが,それでも一つ一つを手に取ると,それを貰った日の出来事や当時の息子のことを思い出してしまう.そのため,ついつい捨てそびれてしまっていたのだが,そんなことを言っていたら我が家はこの手の玩具で埋まってしまう.ということで,年度末のこの時期に一気に捨ててしまうことにした.ひとつずつ手に取り,ゴミ箱行きか玩具箱行きかを判断して,基本的にはどんどん捨てた.判断基準としては,スヌーピーのキャラのものは存続,それ以外のものは縫い包み以外は廃棄とした.途中から息子も手伝い始めたのだが,本人は何のためらいもなく,「これいらないねー」と言いながらどんどん捨てていく.結局,捨てかねて居たのは親ということか.......
今日は妻が仕事に出ていたため,昼前から息子と2人っきりで過ごした.私が料理を作ることが出来るはずもないので,当然,昼と夜の2食外食である.昼食は近所の古くからある蕎麦屋「房州屋」に行ったのだが,配膳係りの女性はこちらが何も言わなくても息子のために子供用の器とスプーン&フォークを用意してくれた.これくらいの子供を連れて行くと,この程度のサービスは普通だろう.ところが,夕食時に行った某中華風ファミレス「バーミヤ○」では,女子高生風のアルバイトが迎え入れ,「何名様ですか」と聞き,2名と告げると2名分の箸をテーブルにおいていった.内心,「馬鹿ヤロウ,こんな小さな子が割り箸使えるわけがねーだろう」と思った.その後,ラーメンとチャーハンを頼んだのだが,子供用の食器などは一切用意する気配も無かった.こちらからお願いすると,(醤油をさすような)小皿と(デザートを食べるような)フォークとスプーンをくれた.これでラーメンを食べられるわけがないだろう,こいつじゃ話にならん!と頭にきて,厨房へ入って行き中に居た男性に言うと,子供用のキャラクターのついた小さなお碗とフォークをくれた.つまり,店にはこれらのものをちゃんと用意してあるのだ.つまり,あの馬鹿店員はちゃんと教育を受けていなかったのか,それとも面倒に思って手を抜いたのかのどちらかということである.先日の引越屋の件もそうだが,いくら不景気とはいえ,社員教育はちゃんとしてもらいたいものである.サービスを商品にしているのだから. 
とはいえ,ウチの大学の学生たちも,歳相応の行動やTPOに応じた言動を出来ているとは言いがたい.この学生たちが就職活動で社会に出ると,社会からは大学ではちゃんと教育しているのだろうか?と問われるわけである.だが,そもそも大学は専門教育機関である.したがって,各学生の日常生活などにおける言動に関して教育責任を問われるような場所ではない.挨拶や目上の者との口の利き方,人の話の利き方なんてのは,幼少期からの家庭での教育次第である.子を持つ親として,気をつけていきたいものである.