私の住む千葉県北総地域もすっかり春色に変わった.明日,私の勤務する「さくらキャンパス」では3学部合同の入学式が行われる.さくらキャンパスには校門を入ったところから桜並木が来訪者を迎え入れるように植えられており,その他にも所々に桜を見ることができるようになっている.春休みにはサッカー場陸上競技場外周走路の人工芝化工事が行われ,人工芝が鮮やかな緑色を放っており,この緑色が桜の花びらの色をより引き立てているようにも見える.私がさくらキャンパスで桜を見るのはこれで2度目である.つまり,こちらに来て1年が経過したということだ.1年はほんとうに早いものだ.

この時期,受信メールの署名を良く見ると,記載されている知人の所属や役職が変わっていることがある.それらを見ると,驚いたり,時間の流れ実感することがよくある.なかでも今日は私が早稲田大学に助手として勤務するようになって最初の年に学部の2年生だったある学生の署名が「助手」になっていたのを見て,「時」を感じた.勿論,この春から助手として勤務することになっていたのは聞いていたが,彼からの署名を見てから改めて実感したわけである.この業界,単に年齢や学年だけではなく,研究業績,競技実績,職歴,運とタイミング....など,様々な要因によりポジションが入れ替わるし,それらには「若さ」は非常に強い武器となる.下から突き上げてくる勢いに抜かされないように頑張りたいものである.