今夜,所属学科の新任教員歓迎会が行われた.私が着任して歓迎会を開催して貰ってから早一年が経過したわけだ.
これまでにもこのサイトを通じて何度もこのことを書いたかもしれないが,一年なんてあっという間である.時間は有効に使わねば,あっという間に経過してしまう.また,大学院生時代-助手時代-講師時代....とステップを踏む度に,自分のために費やすことの出来る時間が減少していく気がする.研究者としての時間はもともとさほど多くなかったが,日々,研究者から教員になりつつある気がする.そう実感しているからこそ,ゼミや大学院の講義では,今しか集中して勉強することができないことを力説してしまうのだろう.若者にとってはえらい迷惑かもしれぬが,人生なんて成功論を聞くよりも失敗論を聞いて,失敗する道を避けてあるいたほうが成功するものだ.
ところで,最近,私の授業では先のアテネオリンピックでの富田君の映像を用いることが多く,授業中には「ウチの富田くんが...」なんていう言葉が口から平気で出ている.一方で,廊下やエレベータで彼と一緒になると,今だに彼から教員とは認識すらされていない自分を感じ,一年経ってもこの大学の教員に成りきっていないなぁと実感する日々である.