卒業生の進路の変遷

卒業生の近況報告を聞いていると,やはり全体的に見ると小中高の教員が多い.これは地方国立大学の教育学部であるから最もである.そして初期の頃の卒業生の方々の中には校長先生や教頭先生として活躍する方々がいる.一方,私の近辺の世代にはあまり小中高の教員に成っているひとはおらず,私を含めて卒業後に大学院に進学して大学の教員になっている人が多い.この背景には,少子化による小中高の教員採用数が激減した事や埼玉大学を含めて多くの大学に大学院が設置されたことがあると思われる.しかしながら,一つの研究室からこれだけの数の大学教員が出ている研究室は他大学を含めて稀であり,このことから先にあげた理由に加えて,指導教官の指導や指導方針,そして研究室の体制によるものであったのだろうと思われる.