週休2日制がすっかり定着した我が国であるが,私の本務校では,第2土曜日以外の土曜日は午前中営業らしい.そして我が家では,私は週休1日制の職業であるということになっている.というのも,土日に研究対象となるような試合や競技会があれば,私はそちらに赴くし,それが無ければ,土曜日は研究室で一週間の残務処理をしているからである.そして土曜日に出勤する理由としては,私は金曜日には他大学にて非常勤講師として出勤するため,土曜日も休んでしまうと3日連続で研究室を空けることになるということがあげられる.
私的には,私が不在の金曜日こそが,学生が私に干渉されずに研究活動を進めることができる唯一の日だと思っているのだが,どうやら,私が不在の金曜日,私に同行する学生以外は休日という認識のようだ.土曜日の朝に実験室に行っても金曜日の朝に私が出かけるときのままの状態になっている.彼らにとっては週末は三連休で,週が明けた月曜日と火曜日の二日間に慌てて水曜日のゼミナールの準備をするというのが毎週のペースらしい.そんな彼らの動向に,私は呆れ果てて言葉が出ない.ここで言う「彼ら」とは12月20日卒業論文の提出を迫られた一部の4年生のことである.まぁ,自分達に返ってくることだ,私は知らない.そしてこれからウチのゼミを選択する2年生には,本人のために積極的に勉学・研究をする学生に選択して貰いたいと思う.
ところで話は変わるが,私はちょっと前から実験室の砂埃が気になっていた.千葉というのは砂塵が酷く,季節と時間によっては砂漠のような状態になることがある.そのせいか,朝出勤してすぐに研究室でキーボードを使うと,指先に砂埃が付く.そしてちょっと掃除を怠ると窓際を中心として砂埃が溜まっていることがある.その砂埃が実験室に関しては,研究室よりも顕著な気がする.実験室はより多くの学生が出入りするため,靴や衣服につけてくるのかもしれない.ということで,運動生理学の某先生にお願いして,実験室の入り口に,靴裏についた砂埃をとるための粘着マットを分けてもらった.バイメカの実験室では,カメラやセンサーを多用するため,実は砂埃は大敵である.これで少しは良くなるだろうか.
とはいえ,日々の掃除も重要であろう.私は以前から,何故,ウチの学生は自分達の使う部屋を掃除しないのだろうか?と疑問に思っていたのだが,やはり私が率先して日々掃除しなくては学生もやらないだろう.そういえば,私が学生時代には金久先生は早朝に一人でトレーニング体育館を掃除していたっけ.ということで,実験室を掃除してみた.すると,学生も一緒に掃除をしてくれた.やはり,口で指示するだけではなくて,こういうことが大切なのかもしれない.これからも継続しよう.