新年早々なのだが,研究室の掃除をして一日が終わった.というのも,年末は卒論なんかでバタバタしていたし,自宅の大掃除に加えて研究室の大掃除をする気にもならなかったからである.ということで,机周りの書類の整理,昨年もらった名刺の整理なんかをやっていたら,あっという間に時間が過ぎた.本当はね,学生から預かっている論文を早く添削して返してあげたりしなくてはならないのだけれどね,どうも,机周りが汚いので集中してその手の仕事をすることができないわけだ.ということで,今後,仕事を集中するためにも,思い切って掃除をしました.そう,そもそも何故に掃除をすることになったかというと,出勤して1時間くらい,新年の予定の確認やらメールの返信やらをしていると,掃除のオバサン部隊がやって来て(大学では不定期に研究室掃除の方の集団が来ます),新年早々,研究室の掃除をしてくれたからなのだ.  っで,結局のところ,例の如く,今日一日では終わらなかったのだった.

昼過ぎに,今年博士課程を修了する(であろう)大学院生と就職に関する話をした.彼は,現在公募で出ている早大の助手に応募しようかと思っているとのことである.彼とは早大助手のポストは給与や採用条件(期限)などの待遇が悪いということなど,色々と話をしたのでここでは省略するが,言い忘れていたことがあったので,(彼もこのブログ呼んでいるようなのであえて)付け加えておく.
仕事っていうのはそういう条件をメインにして考えるよりも,ヤリガイのある仕事であるかとか,お金では買えない何かを得られるかなどの点に重点を置いて選んだ方がいいと思うね.特に,大学の助手なんてのは,病院でいう研修医みたいなものなんだから,そこで将来の為に勉強になるかどうかが大事なのかもしれないね.(ちょうど先日,早大助手の給与と順大病院の研修医の給与が同額だというのを知りました.)早大助手の給与は確かに低い.妻子ある私の場合には,他大学で非常勤講師をしなくては家族を養うのはちょっときつかった.でも,研究面では施設や研究費も充実していたし,自分と同じ分野や近い分野の先生方も多かった.特に私の場合は,大学院時代の指導教官や先輩方が上司だったということで恵まれていたのではないかと思う.(今の自分は助手時代よりは給与も良くなったけれども,同じ分野の研究を語り合う相手が少ないというのが不満.でも,こんなことは早大時代には気付かなかったことだ.学生諸君の成長を願うほか無い.)
それから,コロラドのシノハラ先生のブログによると,大学のポストってのは,能力とかだけではなくて,相手(の大学)の欲しいと思っている条件に自分が合うかどうかであるとのことだ.そう考えると,私が順大に採用される時も,競争相手は私よりも遥かに研究能力は高かったものなぁと思うわけである.