当たり前のことを当たり前に....それが一番難しい

バイオメカニクス実験実習のレポート提出締切日だった.課題は冬休み中に班毎に実験をしてレポートを作成するというもので,学生にとっては少々手間取るものだった.その実習の受講生の中に,サッカー部の学生が数名いる.実は我大学のサッカー部は今,十数年振りにインカレの決勝に残るという状況にあり,先週の土曜日が準決勝であった.先週,準決勝に残っていた時点で,「この試合があってレポートは少々厳しいかなぁ」なんて思っていたのだが,私はそれでも心を鬼にして締切日は変えなかった.
さて,今日の午後1時半が締め切りであったが,提出されたレポートの山を見ると,ちゃんと彼ら(サッカー部員)のものも提出されていた.内容はともかく,提出されていることに正直言って安心してしまった.しかも,内容を見ると,他の学生に劣らないものであった.
サッカー部の学生は,日頃より吉村監督から,授業は一番前で聞く,ということを指導されているらしい.学生選手として学業と競技を両立するという状況の中で,厳しいことを当たり前にこなす,そんなココロの指導が学生をアスリートとしても成長させたのだろう...と試合後の吉村監督のコメントを読んで思った.ちなみに,レポートを提出した学生は,準決勝では決勝点も決めていた.
今年度,我大学の運動部はなかなかの好成績を挙げている.体育(スポーツ)系大学だからあたりまえと言われればそれまでだが,当たり前のことを当たり前にやることが一番難しい.それに,体育系大学は全国に多々あるのだから......