午前中,来年度より早稲田大学から順天堂大学大学院に入学する予定の北村くんが研究室を訪問してきた.もちろん前日にアポがあってのことである.実は彼とは直接の面識は無かったのだが,彼は陸上競技の世界ではそれなりに知られた選手であるので,私の方は彼が早稲田大学に入学した時から一方的に彼のことを知っていた.今回は私の友人で彼の先輩に当たる土江くんの仲介で連絡してきたわけである.とはいえ,彼は私の研究室に所属するわけではなく,おそらく陸上競技研究室の先生の下へ所属することになる予定である.っが,一応,早稲田大学つながりということと,私の研究内容が陸上競技研究室とつながりがあるため,おそらく入学後には様々な点で顔を合わせるだろうということから,土江君と早大の礒先生の計らいで挨拶に来てくれたわけだ.
彼は今日,ついでに4月からの住まいを探す予定だそうだ.そうか,路上に山積みになった雪が解けたら,もうそんな季節だな.そうすると私が順天堂大学に来てから丸2年が経過することになる.ボーっとしていたら時間が経過するのはあっという間だ.この春から,新たに始めることを予定している研究プロジェクトが幾つかある.春がくるまでに下準備を万全にしておかなければ.

ところで2年前に現在の研究室に来たときに,どうも水道から出る水の味が気になっていた.そのため,これを飲むことは極力避けていたのだが,そうすると学内のampmでペットボトル入りのミネラルウォーターを購入したり,1階の自動販売機で清涼飲料を購入したりする必要があり,お金もかかり,移動に時間もかかり,おまけに缶コーヒーの消費が増えて太るわけである.どうしたものかと色々と思案していたのだが,この度,研究室にこれを導入することとした.金はかかるのだが,いちいちペットボトルで購入するよりは安いし,何時でも研究室で冷たい水や温かい水が飲めるわけで,ちょっと試して見ることにした.アノ水道に浄水器をつけたとしても怪しいし,フィルター交換代とかかかるわけだし,あまりコストは変わらないだろう.しかし,数年前まではタダの水に金をかけることになるとは想像もつかなかった.そういえば,私が小学生の頃(ということは20年以上まえか),担任の先生がヨーロッパに旅行に行って,ヨーロッパの人たちは水道の水を飲まずに,店で水を買って飲んでいると驚いたという土産話を聞かされたっけ.今じゃ日本も同じわけだ.きっと研究室を訪問してきたアジア系の研究者は驚くに違いない.

そんな20年前に順天堂大学に来た廣瀬先生*1と,夕方色々と話をした.話題の中心は20年間で給料がどれだけ上がったか(上がっていない)という話と「結局の所,「コーチング研究」とは何か」という話なのだが,先生から教わって勉強になったのは,ビジネス分野ではコーチングとは自分と同じレベルの人を目標に向って導くことを意味し,自分よりも低いレベルの人を自分と同じレベルにまで育てることは指導というということだ.ということはスポーツのコーチングは多くの場合は「指導」なわけだ.

*1:昨日は広瀬先生と書いたのだが字が違うらしい.厳密に言うと,これでもまだ字が違うらしい