国立スポーツ科学センター(JISS)で開催された「DITS Conference 2006 スポーツのための映像処理会議」に出席した.事前予約が必要だったことを直前に知り,飛び込みでの参加となった.受付でそのことを伝えると,「競技団体はどちらですか」と聞かれ,一瞬戸惑ったのだが,そういえば私は日本陸連の科学委員だったのだと思い,「陸連です」と伝えると受付の方が会場係へ電話してくれて「陸連のヤナギヤさん」と伝えてくれていた.どうも慣れない響きであったが,問題なく参加させてもらえた.

さて,この会議,私としては競技スポーツを映像から分析するためのテクニックや機器に関する情報を得たくて参加したのだが,特に午前の部はコーチや選手との関係などマインドの面がクローズアップされたいた.この辺りのことは相手によって違うので,正直言ってあまり参考にならないと感じた.午後はJISSの研究員の方々の活動報告だったので結構参考になった気がしたが,参加してみて感じたのは,私の研究室で行っているやり方というのが,どうやら国内の最先端に近いということである.しかし,大事なのはそこで得たデータを研究や指導現場にどのように生かすかというだ.そうなってくると,前半のマインドや関係の部分が重要になってくるということだろうか.

ここ数年,私は学外の会議やセミナーに参加することが少なくなっていた.大学院生の頃には,駒場に居た為か結構色々なところへ足を運んでいたのだが.理由は都心から離れてしまった為に,なかなか足が向かなかったことと,子どもが小さかったために,あまり家を留守にしたくなかったためであった.しかし,外に出て情報を得たり,違うところの人と交流することは非常に重要なことだと今回改めて感じた.