連休が終わってから,連休前に遣り残していた仕事の影響が出始めてきた.これから夏までの間に学外で行われる講座や講習会の講師依頼への承諾に関するメールなどの類,連休前に貰っていたにも関わらず,返信しないままに連休に突入してしまっていた.前述の通り,これらの仕事の為に,私はこれから先の休日は家族サービスが出来ないために,この連休で家族サービスをすることにしまっていたのだった.ということで,様々な所からクレームやお怒りの電話やメールを頂きました.ごめんなさい.
そもそも私は日頃から,メールの返信が遅くてお叱りを受ける.以前はメールが主たる連絡手段だったために,日に何度もチェックしていたのだが,順大に来てからというもの,メールはあまり利用しなくなってしまった.理由は,来るメールの多くが「依頼される」ものばかりで自分からのリクエストはほぼ無いため,メールを見てしまうことで結構追い込まれてペースを乱されるのが嫌だというわがままな主張に加えて,早大に比べて順大のネットワーク環境があまり便利ではないということがあげられる.
たまたま今日,今年度に民間企のだが,その先生も順大のIT環境の弱さを指摘していた.今や民間企業ではIT環境はライフラインであるため,インフラの整備は即,営業成績や成果に繋がるために相当力を入れている.これに対して,我が大学の場合には,IT世代の教員は少なく,大半がプリントメディアによる情報交換を主とする人々であること,教育を商品とする学校においては,ITを整備しなくてもさほど営業成績には響かないということからコストや労力をかけてまで整備しないわけである.とはいえ,教育現場とてネットワークやデジタルツールを駆使することにより,連絡や会議事項は円滑に進み,商品である授業の質もかなり向上するというのが私と某先生との議論であった.しかしながら,順大に限らず,大学と言う組織はアイデアを提案すると,「それはいい考えだ!じゃ,あなたが担当してください.」という流れになりがちな組織である.もうちょっと若い頃には,自分が担当できることを喜びと感じていたころもあるのだが,最近の私は便利を全体に普及させることよりも,自分を取り巻く環境さえ便利になればそれでいいと感じるようになってしまった.ということで,私はIT環境を整備すると便利だし素晴らしいことは賛成なのだが,それを普及させる為に,自分の時間や労力を削ってまで整備したいとは思わず,そんなことをするくらいならば,自分の研究室だけでも民間プロバイダと契約して繋げたほうがよっぽど楽だなどと我がままなことを考えているわけである.