大学の専任教員の仕事は,一般的には研究と教育だと思われているのかもしれないが,実は会議という仕事も割合が大きいのである.特に,現在のような夏季休業中の時期には,定例の会議に加えて様々な臨時の会議が多いのかもしれない.それらの会議は大学の運営方針を議論・決定するものであったりするので,研究の時間が割かれるとはいえ欠かせないものであるし,場合によっては研究をするための研究費に関わるものだったりするので,研究するのと同じくらいに重要なものなのだと思う.
また,これらの会議は恐らく国立大学よりも私立大学の方が圧倒的に多いと思われる.(私は国立大学に勤務したことがないので,実際の所は分からない).大学院生時代には会議など無かったので,そんな会議が研究時間を奪うとは思ってもみず,「早く就職したい」とか,「就職して安定したら研究を頑張ろう」などとナメタことを思っていたが,実際の所は,専任教員になると授業と会議と営業で,研究時間などないのである.
とはいえ,出席義務のある会議数は職位が上がれば,それに比例して多くなるので,私のような下っ端の教員は多いと愚痴を言える程も多くなく,偉い教授の先生方の手帳を見ると(会議中に横目で),会議の予定で一杯なのである.ということは,現在のような下っ端の時代にはまだまだ研究する時間が取れるので,今のうちに研究をしておかなくては,将来的にはやる時間が取れないということなのだろう.あくまでも昇格したらの話だが.

早大時代に一緒に研究をしていた高田くんが,9月から私の研究室に来てくれている.今までは学部生や修士課程の学生とのディスカッションだったのだが,さすがに博士課程も終わろうとしている人が1人でも居ると,研究室やディスカッションの雰囲気が変わる気がする.これで研究成果が上がればいいのだが.

某陸上雑誌の校正の締め切りが今日だったのを,うっかり見逃していた.よくよく落ち着いて読み直してみると,気になる点が多々見られる.私の悪い癖なのだが,一文に点が無くて読みにくいところが多々見つかる.ということで,読んで「?」と思った方,見逃してください.
ところで,昔,大学院に進学した頃の私の夢は,大学の教員になって陸上雑誌に記事を書くことが出来るようになることであった.ちっぽけな夢なのであるが,最近では,その原稿に追われてしまったり,間に合っても校正を十分にやらなかったりしてしまっている.何事も初心忘れるべからずである.ちょうど大学院の入学試験シーズンで,多くの学生から相談を受けている時期でもあるので,よく反省して,このような姿勢を改めたいと思う.