同業者,つまり学内外の先生方と給与の話をする機会がある.同じ大学教員でも,その給与の額はかなりの差があるようである.そして私の大学の給与は,そんな間柄では相対的に高くない方らしい.しかし,どんな職業であれ,お金では買えない価値があることもある,と私は思う.卒業生達の多くが,「やりたい仕事が出来ない」という言葉を口にするし,そういって転職する卒業生も多いのだが,そもそも,サラリーマンにとっての労働とは他人の仕事を手伝うことによって他人からお金を貰うということなのだから,やりたい仕事をしたい人は自分で資本を投資してやりたい仕事をやればよいということになるわけである.ただ,人間関係や組織のあり方に不満があって,それより良い条件を出されている人は,迷わず転職するべきである.ただ,私の価値観はあくまでも「お金では買えない価値がある」である.