「ちょっと待ってください」
あなたにとって,この時のちょっとってのはどれ位の長さだろうか?今日,息子の経過観察のために,千葉大病院に行った.何日も前から事前に予約を入れていたし,わざわざ担当医師の診察日を電話で確認して予約を入れていた.予約時間の3時半よりも30分も早く到着して手続きを済ませて待っていたのに,4時になっても呼ばれない.私達親子よりも後から来た患者は呼ばれて診察を受けて帰っていくのに,我々は一向に呼ばれない.とうとう私達以外には患者は居なくなっていた.4歳児の息子には,1時間の待ち時間はかなりきついらしく,段々とダダをこねるようになってきた.私もたまりかねて,受付窓口に「未だですか?」と尋ねると,受付の事務官は「ごめんなさい,もうちょっと待ってください.」と答えた.「もうちょっと」ということなのでそのまま待っていたのだが,一向に呼ばれない.4時半になっても呼ばれないので再度受付に行くと,「ゴメンね,もうちょっと待ってね.テレビでもみてようか?」といって,彼女はNHK教育テレビをつけた.息子はそれでだまされていたのだが,私は彼女に「さっき,もうちょっと,ってい言いましたよね?こどもはもうちょっとと言われると,本当にもうちょっとだと思うでしょう.....」と伝えたが,彼女は「ごめんなさいね.」というだけだった.診察時間の終了の5時になり,再び窓口に行くと,先ほどの女性事務官は居なくなり,看護師がそこに居た.私は彼女に我々は3時から待っていることを伝えると,彼女は再び「ちょっと待ってください.」と言って奥に下がり,数分後に戻ってきて,「申し訳ありません.担当の先生は手術が長引いており.....」.それを聞いて私は珍しく,久しぶりにキレた.そして彼女に「そういうことなら,もっと早くそれを言ってくれないといけないんじゃないの?私達には全くそういう話は伝えてくれないで,ただ待たせるだけじゃないか?この病院は普段から平気で2時間以上も患者をまたせているのか?........」とクレームを伝え,彼女が連れてきたのは見るからにインターンの先生.「彼は「経過観察ということなので,私が担当させていただきます.」というから私はさらにキレて「それだけなら最初っからそうすればいいじゃないか!だいたい.........」と再び延々とクレーム.べつにクレームをしたことを誇っているのではなくて,国立大学法人になったからといっても,未だ,親方日の丸な大学病院の体質ってのはこんなものなのかと呆れており,患者としてはそういう体質を改めてもらいたいという思いからこんなことを書くわけである.恐らく,民間医療機関であれば,患者離れを恐れていることもあり,ここら辺の対応ってのは,国立大学病院とは比べ物にならないくらい気を使っていると思われる.そして国立大学病院は,研究としてではなくて,サービスとして臨床を行っているのであれば,もっと患者本位で対応してもらいたいものである.そして,安易に「もうちょっと」なんて言葉は使わないで欲しいものである.
ところで,私の勤務する大学の病院はこんなこと無いのだろう....と願うのであるが.