体操競技実験

朝から体操競技の動作解析に関する実験を,M1の学生を中心にして研究室として行った.
私の方針として,多くの場合,実験は学生を主体として進行させ,私は見て問題点を指摘したり,ちょっとしたアドバイスをするだけにしている.理由は私が面倒だとかいうことではなくて,学生に実験を企画するところから責任もって取り組んでほしいと考えているからである.
もちろん,教職員がリードしてやった方がより良いデータをより早く取得することが可能となる.しかし,教職員が主体的に実験を行ってしまうと,学生はデータを分析するだけになり,データの問題点に気づかなかったりするようになってしまったりするので,予備実験で何回も失敗を経験さえて問題点を克服させて良いデータをとってもらいたいと考えている.しかし,この方法では,ちゃんとしたデータを取れるようになるまでには時間がかったり,それまでにドロップアウトする学生が出て来てしまうというデメリットが生ずる.それは十分に判っているのだが,私の方針としてはあくまでも,実験は学生主体にして行ってもらうことにしている.私達も学生時代にそうだったし,そのお陰で結果的にはそれなりに良いデータを取ることが出来たし,色々と考えて工夫するようになったし,それなりに研究能力も向上したと思っている.

夜は夜間大学院の講義.2コマ連続の講義なのでそれなりの準備が必要であるが,正直言って,昼間に実験に立ち会ったりしていたこともあり,準備不足のまま開講となった.ちょうど,某スポーツ用品メーカーの社員の方が聴講に来ていたので,彼らにも話をしてもらったりして,それについて私が話をしたりという感じで授業を展開して何とか時間をつないだ.こんなのでは大学教員としては失格なのかもしれないが,ここのところ,時間がいくらあっても足りないよ.