小学生陸上の指導

昨日から、朝の小学生陸上指導が始まりました。これから1月あまり、朝7時からの練習が続きます。
昨日は初日ということで、多く小学生たちは久々に走ったのですが、六年生の女子に気分が悪くなる子が多く出ました。これは、毎年のことなので、ある程度予測していましたので、特に驚いたり怯んだりすることでは無いかなと思ってます。
6年生くらいになると、身体が大人になってきて、エネルギー供給系でいうと解糖系を使うことが出来るようになり、スピードを持続して走ることが出来るようになってきます。特に女子は男子よりも成長が早いために、この傾向にあります。ただし、このエネルギー供給系を使うと、走り終わった後に疲労で脚が重くなったり、気分が悪くなったりしてしまいます。これは、ある程度繰り返すと慣れてくるのと、回復するのが早くなってくるわけですが、このことを理解しないで、怖がってスピードを出さなくなってしまう子が多いです。ということで、今日は練習前に、このことを小学生でも理解できるようにお話したのですが、専門用語を使わずに、小学生でも理解できるようにお話をする必要があるわけです。
私達は、専門的な研究をしていると、ついつい専門用語を多用するようになってしまいます。しかし、これでは研究成果や研究の価値を一般の方に伝えることは出来ません。本当に優秀な研究者は、自分の研究の概要を、高齢者や小学生が理解出来るように伝えることが出来る、という話をよく聞きます。今日は、まさにその小学生に伝えたわけでした。